まず、「介護老人保健施設(老健)」の定義は、「要介護者に対し、施設サービス計画に基づいて、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とする施設」と厚生労働省の資料にあります。
(出典)厚生労働省資料
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/iryouhoken15/dl/zimu11-1-1.pdf
簡単に言うと、『入院治療が必要な状態ではないけど、在宅での介護が困難な方が、在宅で介護できるようリハビリや医療ケアなどを行う施設』です。
平成26年度で4,096施設あり、運営している多くは医療法人(74.3%)で、介護を必要とする高齢者の自立を支援し、家庭への復帰を目指すために、医師による医学的管理の下、看護・介護といったケアはもとより、作業療法士や理学療法士等によるリハビリテーション、また、栄養管理・食事・入浴などの日常サービスまで併せて提供します。
医師が常駐しているため、緊急時などには素早い対応が可能ですし、専門技術を持つスタッフのリハビリを受けられることは大きなメリットです。
入所前に施設を見学する事も可能ですし、その方にあった利用法を相談する事ができます。
さらに、退所時には、本人に合ったリハビリの仕方や介護の仕方などを丁寧にレクチャーしています。
ただし、あくまでも介護老人保健施設(老健)は、リハビリや医療ケアを行う事で在宅での介護を目指していますので、ご利用いただける方は条件が有ります。
介護保険法による被保険者で要介護認定を受けた方のうち、病状が安定していて入院治療の必要がない要介護度1~5の方で、リハビリテーションを必要とされる方です。
そして、施設に入所された方も、3ヶ月ごとに入退所の判定が行われ、退所できるとされれば退所となります。
ご利用される方によって、適したご利用方法や料金が異なりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
(出典)全国老人保健施設協会